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第40巻 第5号 2007年5月 [目次] [全文 ( PDF 364KB)]
症例報告

若年者に発症した非B非C型肝細胞癌の1例

海堀 昌樹, 石崎 守彦, 内田 洋一朗, 斎藤 隆道, 植村 芳子1), 関 寿人2), 上山 泰男

関西医科大学枚方病院外科, 同 中検病理1), 関西医科大学附属滝井病院肝臓内科2)

 症例は20歳の男性で,平成15年9月上腹部痛を認め近医へ救急搬送された.肝腫瘍破裂にて肝動脈塞栓療法が行われた.当院へ転院後CT, MRI,血管造影検査にて肝右葉から内側区域におよぶ多発性腫瘍を認めた.血清AFP 25,100 ng/mlと高値を示し,肝細胞癌の診断にて11月手術施行した.S7/8に7 cm大,S6に6 cm大,S4に1 cm大の腫瘍を認め,拡大肝右葉切除術を施行した.組織学的には中分化型肝細胞癌であり,T4N0M0, Stage IVaであった.術後経過は良好で2年6か月経過した現在,無再発生存中である.若年者の肝細胞癌はまれであり,またB型肝炎由来であることが多いが,本症例では血液中肝炎関連ウィルスマーカー,HBV-DNA, HCV-RNAともに陰性であった.若年者非B非C型肝細胞癌では肝硬変合併が少なく肝機能が比較的良好であり,高度進行肝癌であっても腫瘍の完全切除が可能であるならば,可及的早急に手術を施行すべきであると考えられる.

索引用語
juvenile hepatocellular carcinoma, hepatic resection

日消外会誌 40: 617-622, 2007

別刷請求先
海堀 昌樹 〒573-1191 枚方市新町2-3-1 関西医科大学附属枚方病院外科

受理年月日
2006年10月25日

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