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第41巻 第3号 2008年3月 [目次] [全文 ( PDF 557KB)]
症例報告

腹腔鏡補助下に切除した大腸神経線維腫の1例

野中 隆, 柴田 良仁, 黨 和夫, 本庄 誠司, 内藤 愼二, 岡 忠之

独立行政法人病院機構嬉野医療センター外科, 同 病理

 患者は71歳の男性で,検診目的の大腸内視鏡検査にて,下行結腸に粘膜下腫瘍を指摘され,精査加療目的で当院へ紹介となった.下行結腸の病変は超音波内視鏡検査や腹部造影CTでは指摘できなかったが,大腸内視鏡検査にて管腔の約1/2周性の陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認め,下行結腸粘膜下腫瘍の診断のもと,腹腔鏡補助下結腸切除を施行した.下行結腸の病変は病理組織学的には,被膜を有さない境界不明瞭な粘膜下の腫瘍性病変で,神経線維腫と診断された.大腸に発生する神経線維腫は極めてまれで,術前診断は困難であるといわれている.今回,下行結腸に発生し腹腔鏡下にて切除した大腸神経線維腫の1例を経験したので報告する.

索引用語
neurofibroma, colon, laparoscopic surgery

日消外会誌 41: 341-345, 2008

別刷請求先
野中  隆 〒843-0301 嬉野市嬉野町大字下宿丙2436 独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター外科

受理年月日
2007年9月26日

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