有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第41巻 第8号 2008年8月 [目次] [全文 ( PDF 611KB)]
症例報告

腹腔鏡下虫垂切除後の遺残虫垂癒着による絞扼性イレウスの1例

日高 英二, 石田 文生, 久保 かずえ, 辰川 貴志子, 遠藤 俊吾, 田中 淳一, 工藤 進英

昭和大学横浜市北部病院消化器センター

 腹腔鏡下虫垂切除後,遺残虫垂が索状になって回腸と癒着し絞扼性イレウスに至った1例を経験したので報告する.症例は45歳の女性で,他院で腹腔鏡下虫垂切除術を受けていた.上腹部痛にて当院外来を受診.腸閉塞の診断で保存的に経過をみるも改善せず,筋性防御も出現したため手術を施行した.約10 mmの遺残虫垂が,終末回腸から約40 cm口側の回腸と癒着し,その間の回腸が癒着部を軸に捻転し,約36 cmの回腸が絞扼されていた.癒着を剥離し,捻転解除後,血行障害を来した回腸を含めた回盲部切除術を施行した.腹腔鏡下虫垂切除後に,遺残虫垂が癒着して絞扼性イレウスを来した報告は,1例のみであった.虫垂断端を埋没しない腹腔鏡手術では断端を十分な視野で確認し,虫垂を遺残させないように注意すべきである.また,腹腔鏡下虫垂切除術後の腸閉塞の場合,遺残虫垂による癒着も原因の一つとして考慮すべきであろう.

索引用語
laparoscopic appendectomy, residual appendix, bowel obstruction

日消外会誌 41: 1615-1618, 2008

別刷請求先
日高 英二 〒224-8503 横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-1 昭和大学横浜市北部病院消化器センター

受理年月日
2008年2月20日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会