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第41巻 第11号 2008年11月 [目次] [全文 ( PDF 618KB)]
症例報告

非ステロイド性抗炎症剤起因性大腸潰瘍穿孔の1例

崎村 千香, 岩本 明美, 山根 成之, 木村 修, 濱副 隆一, 村田 陽子

国立病院機構米子医療センター外科, 同愛会博愛病院外科

 Nonsteroidal anti-inflammatory drugs(以下,NSAIDs)による大腸多発潰瘍穿孔の1例を報告する.症例は59歳の男性で,脊椎管狭窄症の診断でdiclofenac sodium 75 mg/日を服用後6日目に食欲不振,腹満感,右季肋部痛を訴えた.腹部検査所見で強い圧痛,blumberg兆候,筋性防御を認め,ショックとなったため汎発性腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.術中所見では横行結腸に直径1 cm未満の小さな潰瘍が3個認められ,うち2個に潰瘍の穿孔が認められた.病理組織学的検査所見では穿孔潰瘍はU1-IV,非穿孔潰瘍はU1-IIであり,潰瘍辺縁の粘膜上皮には異型性は認めなかった.NSAIDsによる大腸穿孔例の報告例は極めて少ないが,NSAIDs投与時には大腸病変の合併も念頭において診療することが重要と考えられる.

索引用語
NSAIDs, colon ulcer, perforation

日消外会誌 41: 1978-1982, 2008

別刷請求先
濱副 隆一 〒683-8518 米子市車尾4-17-1 米子医療センター外科

受理年月日
2008年5月21日

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