有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第42巻 第1号 2009年1月 [目次] [全文 ( PDF 781KB)]
症例報告

経過観察中に形態変化を来した脾臓原発血管肉腫の1例

赤堀 宇広, 庄 雅之, 鶴井 裕和, 大住 周司, 田村 智美, 堤 雅弘**, 野々村 昭孝, 中島 祥介

奈良県立医科大学消化器・総合外科, 同 病理診断学, 済生会中和病院臨床病理科**

 脾臓原発血管肉腫はしばしば急速な発育傾向を示し,転移を来しやすく,極めて予後不良な疾患とされている.今回,我々は脾血管腫として約3年半の経過観察の後に切除術を施行し,血管肉腫と病理組織学的診断された1例を経験したので報告する.症例は77歳の男性で,解離性大動脈瘤を指摘された際,径6 cmの脾腫瘍を指摘され,血管腫と診断されていた.その後,経過観察中に腫瘍径の増大と腫瘍内部の形態変化を認めたため,手術を施行し,血管肉腫と診断された.術後経過良好であり,現在まで55か月経過し無再発生存中である.本症例のように経過観察された後に切除された脾臓血管肉腫は,本邦にて検索しうるかぎり,初めての報告である.脾臓原発血管肉腫の自然史を考えるうえで貴重な症例と思われた.

索引用語
spleen, angiosarcoma, natural history

日消外会誌 42: 67-71, 2009

別刷請求先
赤堀 宇広 〒634-8522 橿原市四条町840 奈良県立医科大学消化器・総合外科

受理年月日
2008年7月23日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会