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第42巻 第12号 2009年12月 [目次] [全文 ( PDF 812KB)]
症例報告

胃壁原発calcifying fibrous tumorの1例

北村 祥貴, 竹原 朗, 島田 雅也, 森山 秀樹, 斉藤 健一郎, 羽田 匡宏, 芝原 一繁, 佐々木 正寿, 小西 孝司, 前田 宜延

富山赤十字病院外科, 同 病理

 極めてまれな胃壁原発calcifying fibrous tumorの1例を経験した.症例は44歳の女性で,検診の上部消化管造影検査で胃体下部前壁に隆起性病変を指摘された.上部消化管内視鏡検査で同部位は硬い粘膜下腫瘍であり,腹部CTでは胃壁壁外に突出し内部に石灰化を伴っていた.Gastrointestinal stromal tumor疑いと診断し,腹腔鏡下胃部分切除術を施行した.病理組織学的検査では,成熟した線維組織の増生が主体で硝子様の変化と一部に石灰化巣を伴っていた.線維組織間には異型性の目立たない紡錘形細胞が疎に増殖しており,形質細胞を主体とした小円形細胞の浸潤を認めた.紡錘形細胞は免疫組織染色検査でVimentin陽性も,CD34,c-kit,α-smooth muscle actin,Desmin,S-100,NSEすべて陰性であり,calcifying fibrous tumorと診断した.胃壁原発のcalcifying fibrous tumorの報告は極めてまれであり,文献的考察を含めて報告する.

索引用語
calcifying fibrous tumor, calcifying fibrous pseudotumor, submucosal tumor

日消外会誌 42: 1773-1778, 2009

別刷請求先
北村 祥貴 〒930-0859 富山市牛島本町2-1-58 富山赤十字病院外科

受理年月日
2009年5月27日

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