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第42巻 第12号 2009年12月 [目次] [全文 ( PDF 687KB)]
症例報告

原発性空腸未分化癌の1例

平光 高久, 橋本 昌司, 中西 賢一, 大西 英二, 大屋 久晴, 西 鉄生, 間瀬 隆弘, 永田 二郎, 川崎 晋吾

一宮市立市民病院外科

 原発性小腸腫瘍は胃癌や大腸癌に比べ極めて少なく,未分化癌の報告はほとんど認められない.症例は88歳の男性で,発熱,腹部全体の痛みを認めた.血液生化学検査にて炎症所見を認めた.腹部造影CTにて回盲部辺りに小腸壁肥厚を伴う腫瘤性病変を認め,腹水の貯留を認めたがfree airは認めなかった.小腸腫瘍に伴う腹膜炎の診断にて緊急手術となった.開腹すると,濁った腹水を認め,Treitz靭帯から20 cmの空腸に腫瘍を認め,Bauhin弁から10 cmの回腸に浸潤していた.明らかな穿孔部位は特定できなかった.主病巣と考えられた空腸と一塊となった回腸をそれぞれ切除した.病理組織学的には未分化細胞を認め,免疫染色検査ではCAM 5.2,p63陽性で小腸原発未分化癌と診断した.軽快して退院となったが約3か月後,多発性脳転移にて死亡した.原発性小腸未分化癌はまれであり,自験例を含む本邦論文報告14例の検討を行った.

索引用語
anaplastic carcinoma, small intestinal carcinoma

日消外会誌 42: 1826-1830, 2009

別刷請求先
平光 高久 〒491-8558 一宮市文京2-2-22 一宮市立市民病院外科

受理年月日
2009年4月22日

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