第77回日本消化器外科学会総会
会長 遠藤 格(横浜市立大学消化器・腫瘍外科学)
この度,令和4年(2022年)7月20日~22日,第77回日本消化器外科学会総会を開催させていただきます横浜市立大学の遠藤格と申します.私どもの教室の初代教授である山岸三木雄先生は本学会の第一回(1968年)を主催され,第二代教授である土屋周二先生が第25回(1985年)を開催されました.今回,実に37年ぶりに主催させていただくことになります.今年はちょうど横浜市立大学の前身である横浜十全醫院が創立されて150年となる記念すべき年でもあります.そのような記念すべき年に,歴史と伝統のある本会を主催させていただくことは教室にとりまして大変光栄に存じますと同時に責任の重大さに身の引き締まる思いです.このような機会を頂きました学会役員・名誉・特別会員,評議員ならびに会員の皆様に心より感謝申し上げます.
さてご存じのように2020年1月から突如全世界を混乱に陥れたCOVID-19パンデミックは1年7か月を経てもなお沈静化する見通しも立っておりません.ようやくワクチン接種率が50%になろうとしていますが,ブレイクスルー感染も報告されており,以前のような生活に戻れるのか不安です.しかし,学術活動は続けなければなりません.続けるからこそ未来が開けると信じております.しかしともすれば内向き・個の世界に籠りがちな閉塞感が漂っています.このような雰囲気を打破し,なんとか明るい方向を向いてほしい,そういう気持ちを込めて本会のテーマは『夢を語ろう』とさせて頂きました.一人でみる夢,皆でみる夢,若者の夢,シニアの夢など様々な夢があると思います.それをみんなでシェアしていただくことを本総会の大きな目標といたしました.
理事長主導のもと,ウィズコロナの学会の在り方を討議して参りました.主催校といたしましては現地にご参集いただき,活発な議論をして頂きたいです.しかし一方で,コロナ禍の唯一のポジティブな結果であるデジタル化の急速な進歩を生かしたいと思います.最近はオンラインでも議論が盛り上がるようになりつつあります.また,多忙な診療・子育てなど自分の生活で手一杯で現地まで来られない方々に無理をして現地に来ていただくのは忍びないです.そのような方々にも学会に参加していただき,積極的にディスカッションしていただけるようにハイブリッド開催を予定しております.そして,なるべく都合をつけていただき,自らの意志で是非横浜に行ってみたい,と思っていただけるような学会プログラムを企画しております.
7月の横浜は海風さわやかな良い季節です.定番の中華街,すこし足を延ばして鎌倉・箱根に行かれても良いのではないでしょうか.
皆様が参加して良かったと思っていただけるよう,教室員・同門会あげておもてなしをさせていただきます.何卒,宜しくお願い申し上げます.