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男女共同参画委員会について

男女共同参画を推進する「函館宣言」を発出いたしました

函館宣言 第78回日本消化器外科学会学会総会において、特別企画「不可視化されたジェンダーバイアスを明らかにする~消化器外科領域の男女共同参画の真の実現に向けて~」(2023年7月14日(金))を開催し、「函館宣言」を発出いたしました。

 NCDを利活用した男女の手術執刀機会と手術短期成績の解析の結果から、女性消化器外科医が男性消化器外科医ほど手術執刀の機会を与えられていなかったということ、特に難度の高い術式においてその傾向が強かったこと、女性の消化器外科医は男性よりも腹腔鏡手術の割合が少なかったこと、術者の性別による手術短期成績の差は認められなかったことなどが報告されました。
Kono E et al. JAMA Surg. 2022;157(9):e222938, Okoshi K et al. BMJ. 2022;378:e070568.)

 「函館宣言」はこれらの結果を踏まえ、今後日本消化器外科学会として男女の均等な活躍を支援することや、目標を達成するために定期的に男女の消化器外科医の手術執刀数を検証することなどを宣言したものです。

 女性消化器外科医はまだまだ少数派ですが、少しずつ増えてきています。せっかく消化器外科医を志した女性消化器外科医がきちんと手術技術を磨き、消化器外科に貢献できるように進めていきたいと思います。今回の「函館宣言」は現時点では大変画期的なものですが、いつの日か振り返ったときに「何だか当たり前のことをわざわざ宣言していたんだな」と懐かしく振り返る日が来ることを願っています。

 今後も日本消化器外科学会としては真の男女共同参画の実現を推進し、会員の皆様にも理解していただけるよう、取り組んでまいります。
 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

函館宣言

1)消化器外科医としての男女の均等な活躍を支援します。

2)男女の均等な活躍を達成するために、大規模データベースを用い、定期的に男女の消化器外科医の手術執刀数を検証します。

3)2032年までに消化器外科中難度手術執刀数の男女差をなくし、引き続き高難度手術執刀においても機会均等をめざします。

4)消化器外科における多様な視点が生み出す未来を信じ、真のダイバーシティの実現に向けて会員の意識変革に努めます。会員一人ひとりが、ライフイベントに合わせて希望するキャリアを達成できるよう支援します。

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