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消化器外科医の働き方

大学病院勤務 卒後15年目

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大学病院勤務
卒後15年目
(2022年時点)

 私は現在卒後15年目で現在上部消化管を専門としています。卒後5年目に放射線技師の夫と結婚し、学位を取得後卒後7年目でアメリカに1年間留学し、留学中に外科専門医を取得しました。帰国後すぐに、長男(現在7歳)と長女(現在5歳)を出産し、卒後13年目に消化器外科専門医を取得しました。

 育児休暇を長男は6ヶ月、長女は5ヶ月頂き、院内保育園に預けて仕事復帰しました。通常7時から医局会や抄読会、7時半から臨床カンファレンスが始まりますが、私は7時半に子供を保育園に送迎してから遅れてカンファレンスに参加しています。通常通り手術執刀や病棟も担当させて頂き、カンファレンスに間に合わない時は回診後にプレゼンの時間を作って頂くなどの配慮をして頂いています。私は実家が地元にあり、緊急時は両親の助けも借りながら仕事と育児を両立してきましたが、私が医局で初の出産を経験した女性医師であったこともあり、子育て中の女性医師が働きやすい環境がみなに優しい職場環境であるとのボスの考えのもと、医局全体の働き方改革を推進しサポートしてくれています。

 出産後に私のキャリアは当科の設定するモデルコースからは大きく遅れています。女性医師の悩みは同期の男性医師と比べたキャリアの遅れがありますが、先輩の男性医師に言われた「20年後はみな同じ」「出産という女性にしかできない仕事をしていることを誇りにしなさい」という言葉を思い出し、周囲に多くのサポートをして頂いている感謝の気持ちを忘れず、“焦らず今の自分にできることを一生懸命に”と心にとめるようにしています。

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