MENU

消化器外科医の働き方

大学病院勤務
野村 幸世 先生

一覧に戻る

野村 幸世 先生
大学病院勤務
野村 幸世 先生
1989年卒
卒後33年目
(2022年時点)

 私は上部消化管を専門とし、大学病院に勤務しています。結婚はもっと早くしたかったのですが、なかなか機会に恵まれず、仕事が先行しました。卒業と同時に、大学の医局に入局し、6年目までは医局人事によるローテーションを行いつつ、研修をいたしました。その後、大学院に進学し、基礎研究に励みました。今では大学院に行かれる方は多いですが、当時はめずらしく、これは、新しい癌の治療を考えたい、という私の希望によるものでした。
 大学院卒業後は臨床に戻り、大学病院勤務を数年行なったのち、アメリカに3年間留学しました。帰国した時にはすでに40歳を超えていましたが、パートナーとはそこで同居をはじめ、2人の女の子に恵まれました。今はもう中学生と小学生になっています。
 産休のみで復帰し、育児休暇は取得しませんでした。大学病院に保育園があり、朝7時から夜8時まで預かってくれましたので、それを利用し、子育てをしつつ働きました。保育園に授乳にも通い、完全母乳で育てることができました。ずっと常勤のままです。

 ずっと常勤で子育てもできたのは、子供達が健康であったことと、同業者であるパートナーが妊娠、出産以外は全て対等にやってくれたからだと思います。いまだに、女性、特に育児中の女性を排除するような医局もあるようですが、このような悪習をかえ、男性医師も楽しい子育てに参画できるような社会にしたいと思っております。

Copyright © The Japanese Society of Gastroenterological Surgery All Rights Reserved.
このページの先頭へ