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消化器外科医の働き方

市民病院勤務 卒後15年目

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市民病院勤務
卒後15年目
(2022年時点)

 私は現在卒後15年目で肝胆膵疾患グループに所属しています。大学院在学中の卒後9年目に結婚し、卒後10年目より現在の職場に赴任しています。現在、妻は専業主婦をしており、3歳の長男、4か月の長女がおります。

 消化器外科に関する資格としては外科専門医、消化器外科専門医・指導医、内視鏡外科学会技術認定を取得しております。妻が専業主婦であることもありキャリアに関しては大きく遅れることなく積んできております。しかし、レジデントの時にはハイボリュームセンターなどで数多くの手術を執刀している自身を想像していたのですが、結婚・子供の誕生を機に家族との時間を大切にするように意識の変革が起き、仕事と私生活のバランスに変化が生じるようになりました。
 現職場はスタッフ8名のうち子育て中の女性医師が2名と他施設と比較すると多く、働き方改革のもと病棟回診、カンファレンスは就業時間内に行っていることや、時間休や年休を取得しやすく、もともとみんなが働きやすい環境にあります。
 そんな環境の職場ですので、長男の出産の際には予定日より1週間早く出産となったため、急遽同僚医師に学会発表を快く代わって頂きました。また、長女の出産時には長男の育児のため2週間の休暇を頂く予定でしたが、予定日がずれ入院期間が長くなったことで結局3週間休暇を取得しました。その際にも外来や入院患者をほかのスタッフにサポートして頂きました。また、子供のイベント等には有給を使用し、積極的に参加しており、その際にもほかのスタッフにサポートをして頂いております。もちろん、ほかのスタッフが休む時には私も相互にサポートをします。
 働き方やキャリアに対する考え方が多様化してきており、ダイバーシティが注目されている現在、女性医師はもちろん男性医師も家庭を大切にしつつ働きやすい環境を作ることは必須であると考えます。男性医師が働く背景にはその配偶者が家事や育児の多くを担っていることが多く、男性が家事や育児に参加しやすくなることで配偶者への負担が軽減され、最終的には男性医師にとっても働きやすい職場・家庭になると考えます。

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