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日本消化器外科学会 U-40委員会特別企画 “会長に聞く”

もうすぐ7月、消化器外科学会総会の季節です。本年は北海道函館市にて開催され、魅力的なプログラムが予定されています。そこで、第78回日本消化器外科学会総会とUnder 40委員会がコラボレーションし、第78回日本消化器外科学会総会 袴田健一 会長に今年の総会の魅力と若手消化器外科医へのメッセージを伺いました。

インタビュワー:消化器外科学会U-40委員 岩手医科大学外科学講座 二階 春香(以下、二階)

第78回日本消化器外科学会総会会長 弘前大学大学院医学研究科消化器外科学講座 袴田健一教授(以下、袴田会長)

二階:第78回日本消化器外科学会総会が近づいてまいりました。そこで、本日は袴田会長へ本総会開催につきましてインタビューしたいと思います。よろしくお願いします。はじめに、今回の総会のコンセプトについて、教えていただけますでしょうか。

袴田会長:二階先生、よろしくお願いします。第78回総会のテーマは、「Harmony across boundaries. Challenges beyond borders.」です。

二階:インパクトがあって惹きつけられる言葉ですね。テーマに込められた思いについて伺ってもよろしいですか?

袴田会長:もちろんです。まず、日本全国2万人の消化器外科学会会員をイメージしました。そのうち約5000人がU-40の会員ですね。世代、地域、性別、施設など、異なる背景の全ての会員が協調することが日本の消化器外科診療の発展につながるという思いを“Harmony across boundaries”に込めています。コロナ禍でなかなか交流が難しい期間が長かったので、ぜひこの機会に皆様で交流していただきたいと考え、様々な企画を準備しています。また、限界への絶え間ない挑戦と、国境を越え世界に向けた発信が必要、との思いを“Challenges beyond borders“という言葉に込めました。開催地の北海道函館市は、本州と北海道との境界である津軽海峡に面しており、江戸時代の鎖国政策からいち早く世界に開港された港を持ち、江戸から明治への歴史的境界の街でもあります。複数の文化が融合し、歴史的な建造物を多く有する美しい街です。絶えず協調と挑戦が繰り返されてきた境界の街で、本学会のテーマにぴったりだと感じています。

二階:ありがとうございます。第78回総会のプログラムを拝見し、若手医師向けのプログラムが非常に充実している印象を受けました。若手外科医に向けたプログラムについてお話していただけないでしょうか。

袴田会長:第78回総会のプログラムでは、忙しい若手医師が短期間の日程で来ても、興味のあるセッションに参加できるようにしました。胆嚢摘出術やヘルニア、急性腹症など若手外科医が経験すべきテーマが充実しているプログラムになっていると思います。

二階:若手外科医としてはとてもありがたいですね。その他にプログラムの特色がありましたら、ぜひ教えてください。

袴田会長:よくぞ聞いてくれました。目玉企画といってもいいかもしれませんが、AGSurgとのコラボ企画として、AGSurg Forumがあります。

二階:詳しく教えていただいてもよろしいですか?

袴田会長:総会演題応募とAGSurg投稿掲載をリンクした新企画です。抄録はAGSurg Editorial Board Memberを中心とした査読者によって厳正に審査され、採択者は発表後に質疑応答内容を文末に加えJSGS paperとしてAGSurgに論文掲載されます。U-40会員も多く応募されていましたね。若手外科医の熱量を感じました。それ以外にも教育講演や教育セミナーも充実しています。教育セミナーの内容に関しては、総会後に公開を予定しておりますので、若手外科医のスキルアップの一助となればと思います。

二階:各分野のエキスパートだけではなく、地域医療を担っているような若手外科医も参加しやすいプログラムだと感じました。ところで、第78回総会では、様々なイベントも企画されているようですね。

袴田会長:総会2日目7月13日の6:30から、五稜郭公園で早朝ファンリレーマラソンを企画しました。ゲストランナーに福士加代子さんを迎えて、1週約2㎞のコースを1チーム1~5人で走っていただきます。また、今後公開となりますが、全員懇親会の他に、若手とベテランの交流会も企画しておりますので、奮ってご参加ください。

二階:総会のセッションの内容だけではなく、イベントも充実していますね。今からとても楽しみです。袴田会長、ありがとうございました!

袴田会長:二階先生、ありがとうございました。今回の総会が若手外科医にとって有意義なものになってくれればうれしいですね。

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