会員各位
ワーク・イン・ライフ委員会
(文責:黒田慎太郎)
医師の働き方改革が本格施行され,消化器外科診療は大きな転換期を迎えています.従来の主治医制は,患者との信頼関係を支える重要な仕組みである一方,長時間労働や責任の個人集中といった構造的課題を内包してきました.今後,持続可能な診療体制を構築するためには,複数の医師が責任を共有し,相互に補完し合う「チーム制」への転換が不可欠です.
本委員会では,チーム制の理念,導入事例,課題およびその解決策を整理し,消化器外科医のWell-beingと診療の質を両立する体制について提言する論文を作成いたしました(日本消化器外科学会雑誌 2026;59:122-129 [ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs/59/2/59_122/_article/-char/ja ]).あわせて,その要点を分かりやすく解説したプロモーションビデオを制作いたしました.
さらに,2026年度診療報酬改定において新設された「地域医療体制加算2」では,外科におけるチーム制が施設基準の一つとして明示されました.また,「休日・深夜・時間外加算1」においても,チーム体制の整備が要件とされています.これらはいずれも外科医への手当支給を義務付けた加算であり,国としても,高難度症例の集約化とともに,チーム制を前提とした効率的かつ安全な診療体制の構築を推進しています.
チーム制は単なる業務分担にとどまらず,医療安全,教育・人材育成,働き方改革を同時に実現し得る診療モデルです.消化器外科医療を将来世代へ持続的に継承していくためにも,各施設における主体的な検討と導入をお願い申し上げます.
プロモーションビデオ




