会員各位
専門医制度委員会
ワーク・イン・ライフ委員会
近年,若手外科医の減少は日本の外科医療における重要な課題として注目されています.一方で,日本消化器外科学会では,専門医制度改革や働き方改革を通じて,若手外科医が学び続けられる環境づくりを進めてきました.本論文では,日本消化器外科学会専門医制度委員会およびワーク・イン・ライフ委員会の取り組みをもとに,若手消化器外科医を取り巻く現状と課題,そして改革の成果と今後の展望について報告しています.
専門医制度改革により,消化器外科専門医の取得年齢は若年化し,受験率・取得率は大きく向上しました.また,手術経験数の地域差は認められず,全国で均質な教育環境の整備が進んでいることが示されました.さらに,女性専門医数も着実に増加し,高難度手術経験における男女差も縮小しつつあります.一方で,教育の質保証,指導医育成,多様なライフステージに応じたキャリア支援など,今後も取り組むべき課題は残されています.
「若手外科医減少」という課題に対し,日本消化器外科学会は専門医制度改革と働き方改革の両面から継続的な取り組みを進めています.本論文は,その成果を振り返るとともに,次世代を担う外科医育成の今後の方向性を示すものです.
【掲載論文】
齊藤亮, 市川大輔, 比企直樹, 調憲.
「若手消化器外科医の現状と課題―専門医制度改革と働き方改革の成果と展望―」
日本消化器外科学会雑誌 2026;59:198-206.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs/59/3/59_198/_html/-char/ja




