国内留学プロジェクト(超短期)参加者インタビュー
八尾徳洲会総合病院 外科 河島茉澄先生
研修施設:名古屋大学病院
研修期間:2日間
研修施設:名古屋大学病院
研修期間:2日間

①参加のきっかけ・背景
Q:短期プログラムに参加しようと思われたきっかけを教えてください。
A(河島先生):
私は、広島で小児外科を志望して外科医をスタートしましたが、結婚・出産をきっかけに大阪へ転居し、医局を離れ八尾徳洲会の肝臓外科・小児外科に赴任しました。学年が上がるにつれて肝胆膵の高難度症例を執刀する機会が増え、術後管理も任されるようになってきました。他施設ではどうしているのか知りたいと思っていたタイミングで案内を見て、「これは行きたい」と思いました。子供がいて長期間自宅を留守にすることは難しい中、数日で参加できる短期プログラムはとても参加しやすかったです。
私は、広島で小児外科を志望して外科医をスタートしましたが、結婚・出産をきっかけに大阪へ転居し、医局を離れ八尾徳洲会の肝臓外科・小児外科に赴任しました。学年が上がるにつれて肝胆膵の高難度症例を執刀する機会が増え、術後管理も任されるようになってきました。他施設ではどうしているのか知りたいと思っていたタイミングで案内を見て、「これは行きたい」と思いました。子供がいて長期間自宅を留守にすることは難しい中、数日で参加できる短期プログラムはとても参加しやすかったです。
Q:普段の診療内容を教えてください。
A:肝胆膵外科と小児外科を並行して担当しています。外科の中では中堅で、若手の指導をしながら自分も学ぶ立場です。
Q:参加前の気持ちはいかがでしたか。
A:名古屋大学のような有名大学病院に行くので緊張しましたが、楽しみの方が大きかったです。学会のプロジェクトとして職場に説明できる点も安心材料でした。
② プログラム中の体験
Q:受け入れ先に到着したときの印象は?
A:最初に江畑先生にお会いして、緊張しましたが、丁寧に手術の考え方を説明してくださりました。カンファレンスにも出席し、病棟案内もしていただきました。とてもアットホームで、初対面でも皆さん親切でした。
Q:印象に残った場面はありますか。
A:初日の肝門部領域胆管癌の手術で、江畑先生の肝切除は本当に血が出ず、教科書のような術野でした。助手の先生方の手技も定型化されていて、チームとして完成度が高いと感じました。
2日目の膵頭部癌に対する膵頭十二指腸切除術では、自分と近い学年の先生が高度技能専門医資格を持ち、安定した手術をされていたことが印象的でした。
2日目の膵頭部癌に対する膵頭十二指腸切除術では、自分と近い学年の先生が高度技能専門医資格を持ち、安定した手術をされていたことが印象的でした。
Q:指導医とのやり取りで心に残った言葉は?
A:高見先生は若手教育に力を入れていて、積極的に若い先生にも執刀の機会を回し、チーム全体が向上できるよう取り組まれていました。
江畑先生からは、肝門部領域胆管癌についてトップレベルの医療を提供しているという、強いプロ意識を感じました。
最後に「また見学にいつでも来ていいよ」と言っていただき嬉しかったです。
江畑先生からは、肝門部領域胆管癌についてトップレベルの医療を提供しているという、強いプロ意識を感じました。
最後に「また見学にいつでも来ていいよ」と言っていただき嬉しかったです。
Q:「これはすごい」と感じた瞬間は?
A:長時間の手術が多く、多忙にも関わらず、皆さんが手術を楽しんでいる雰囲気です。チーム全体が前向きで明るい空気でした。
Q:驚いたことはありますか。
A:大学病院は教授が中心に執刀すると思っていましたが、若い先生も多く執刀していて驚きました。
③ 学び・気づき
Q:今回の学びで特に大きかったものは?
A:江畑先生の基本手技の正確さです。胆管吻合や腸管吻合など、一つ一つが速くて正確で、基本の積み重ねが大事だと痛感しました。
Q:自施設との違いで気づいた点はありますか。
A:名古屋大学では術野のコントロールから麻酔管理まで細部が定型化されていることが学びになりました。
Q:「八尾でもやってみたい」と思った取り組みは?
A:術前の解剖をより深く理解し、共有することです。名古屋大学の術前脈管解剖のイラストは本当に綺麗で、血管の読みも深いことに感心しました。
④ 研修修了後の変化・キャリアへの影響
Q:研修修了後、日常の診療に変化はありましたか。
A:術前の血管解剖の評価が一段深くなりました。研修医と一緒に術前解剖のイラストを描いて手術に臨んだら、術式をはじめて理解できた、と言われました。
Q:今回の経験がキャリアに与えた影響は?
A:名古屋大学の同世代の医師から、高度技能を取得するまでの話などを聞き、自分も続けていきたいと思えました。短期でも参加してよかったと心から思います。
⑤ プロジェクトへのメッセージ

Q:このプロジェクトの魅力は?
A:他施設を見て、自分の手術や日々の臨床に活かせるポイントが必ず見つかるところです。医局に属さない施設でも参加しやすいのも魅力です。
Q:若手医師へのメッセージをお願いします。
A:気負わず申し込んでほしいです。同世代が頑張っている姿を見るのは大きな刺激になります。
Q:今回の経験をひと言で表すと?
A:「国内留学プロジェクトは若手外科医みんなに平等に与えられたチャンスであり、とても貴重な経験でした。」
感想(指導医 江畑先生)

肝門部胆管癌に対する手術は肝切除というよりも、剥離・遊離操作が重要です。そこには解剖学的知識や過去の失敗知が内包されているため、説明がないと(ここ重要です!)手術操作が理解しにくいのです。多くの施設にとって比較的まれな手術でもあり、自然成長的上達は期待しにくい領域です。
今回、河島茉澄先生を迎えるにあたり少し緊張したのも事実です。彼女の上司である肝胆膵外科医の藤井先生は、過去に京都から当科に通い詰めた熱心な方でした。そのお弟子さんであることが判明したわけで、当然私もやや緊張しました。また偶然見学日は我々が最高難度に設定している手術でした。河島先生のために?動きを少しわかりやすくメリハリをつけ、私個人が大事にしていることをブツブツと説明したつもりです。重要なことは誰彼かまわず尋ねることです。この厚かましさが手術見学の質を高める。それができた河島先生は多くのものを持ち帰ったと信じています。
編集手術映像をどれだけ見ても、残念ながら上達することはない。気になるのなら、今すぐ本制度を利用して、直接見て感じ聞いて、そして考えましょう。地域を超え医局を超えて外科医を育む。消化器外科学会さすがです。長・短を問わず我々はいつも歓迎しています。我々にとっても見学者を通じて自分たちの技術を見つめなおす絶好の機会なのです。
今回、河島茉澄先生を迎えるにあたり少し緊張したのも事実です。彼女の上司である肝胆膵外科医の藤井先生は、過去に京都から当科に通い詰めた熱心な方でした。そのお弟子さんであることが判明したわけで、当然私もやや緊張しました。また偶然見学日は我々が最高難度に設定している手術でした。河島先生のために?動きを少しわかりやすくメリハリをつけ、私個人が大事にしていることをブツブツと説明したつもりです。重要なことは誰彼かまわず尋ねることです。この厚かましさが手術見学の質を高める。それができた河島先生は多くのものを持ち帰ったと信じています。
編集手術映像をどれだけ見ても、残念ながら上達することはない。気になるのなら、今すぐ本制度を利用して、直接見て感じ聞いて、そして考えましょう。地域を超え医局を超えて外科医を育む。消化器外科学会さすがです。長・短を問わず我々はいつも歓迎しています。我々にとっても見学者を通じて自分たちの技術を見つめなおす絶好の機会なのです。




