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Last Update:2011年2月8日
消化器外科医が扱う主な疾患とその治療法
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脾臓について
脾臓とは,左脇腹にある造血・リンパ器官であり,門脈とは,腹部諸臓器(大腸,小腸,膵臓,脾臓など)の静脈から肝臓さらに肝臓内へと流れる血管の総称です.
脾臓は,通常10cm x 6cm x 3cm程の大きさで,乳幼児期の血球(赤血球,白血球,血小板)産生の担い手です.また,古くなった血球を処分したり,血液を貯えたりする働きのほかに,リンパ球(白血球の一種)の産生や血液中の異物の処理など免疫に関する働きもしています.大量出血をした時や骨髄の機能が低下した時は,成人においても血球産生を行います.
門脈圧亢進症とは,門脈の内圧が異常に高くなる病態であり,食道静脈瘤,胃静脈瘤,脾腫(脾機能亢進症),肝性脳症,肝性腹水などを引き起こします.慢性肝炎,肝硬変,肝がんなどにより肝臓内部の血管が圧迫され,門脈の血流が障害されることが主な原因です.